TOP > サービス > 無料メールマガジン「組織マネジメント講座」 > Vol.4 能動的に協力し合いながら、ビジョン実現のために行動し、貢献していく組織(前編)

能動的に協力し合いながら、
ビジョン実現のために行動し、
貢献していく組織(前編)

ビジョンの重要性

能動的に動く組織


組織経営において「ビジョン」はとても重要なものになります。

ミッションとビジョンはどう違うのかとか、ビジョンそのもの言葉の定義はちょっとおいておいて、大きく「方向性」「存在価値」「組織が実現しようとしている状態」などを指すものだと、ここでは置いておきます。

心から実現したいと思う状態≒ビジョン、が描かれている、ということはつまり「私には心から実現したいと思うことがあります」ということです。


例えば、オリンピック選手などは「オリンピックに出たい」「金メダルを取りたい」といったビジョンを持っています。

そのビジョンが、その人自身を日々突き動かすわけです。厳しい練習も、ビジョンがあるからこそ頑張れますし、途中で怪我をしてしまっても「やっぱりオリンピックに出たい」と思うからこそ、リハビリも頑張れる。というようなものです。


ベテラン選手などは、オリンピックが終わった後に周囲から「4年後はどうしますか?」と聞かれて「今はちょっと考えられません」と答えることがあります。

これはビジョンを失った状態です。実際に彼らは知っています。心からのビジョンでなければ世界レベルの競争を頑張っていけないことを。


「本当にオリンピックに出たいと思って4年間死ぬほど頑張ってきた。」

「私はまた、オリンピックに出るということを心の底から自分のビジョンとして思えるだろうか?」

それを考えるからこそ、多くの選手が「今はちょっと考えられません」と答えるわけですね。

逆に言えば、これこそまさに”心からのビジョン”の重要性を物語っています。


モチベーション理論の中で最も優れた理論の一つと思われる、チクセントミハイ博士のフロー体験理論。フローとは「没頭」などの状態のことを指しますが、人がこのフロー状態に入るための第一の要素が「自分自身にとって、目的や意義がハッキリとしている」ということです。

これも広義でのビジョンと捉えると、ここでもまたビジョンの重要性が理論としても示されているわけです。

「人が高いパフォーマンスを発揮するためにはビジョンは必須である」と、断言しても構わないかもしれません。



2018年現在「Teal組織」という書籍が大変売れているようですが、このTeal組織というのも簡単に言ってしまえば「組織のビジョンに沿って、個々人が能動的に動く組織」ですから当然ビジョンと言うものが非常に重要になります。

ビジネス書を紐解けば、ベストセラーの「ビジョナリーカンパニー」においてもビジョンの重要性が示されています。

偉大な企業には「BHAG」というものが設定されていました。

これも、組織のビジョンや方向性を示すものです。


組織の理想の状態


組織の理想の状態は、ビジョンに集まった人々が、能動的に協力し合いながらビジョン実現のために行動し、貢献していくこと、と言ってよいかと思います。

組織に関わる人間すべてが「能動的」なわけですから、アメと鞭といったものや、管理といったものは不要です。



私は、非常に小さい規模ながら、この理想の状態を体験したことがあります。

手前味噌で恐縮ですが、自分自身の会社での経験です。


私は、就活塾事業をやっていましたが自身自身の志向性の変化もあり、就活塾事業を自分自身はやめることを決断していました。

その際に「誰か、継いでくれる人がいたら継いでもらおう。適任者がいなければ、事業をたたもう」と決めていました。

正直、就活塾事業は非常にやりがいのある仕事である反面、利益率はとても高いとは言えない事業でした。

と言うもの、塾にくる学生の人生に本気で向き合えば、やるべきことは無限にあり、その無限の支援をしていくとなると、仕事や事業の「利益」「時給」という観点で行くと、どんどん低下してしまうのです。


そんな中で「適任者」と判断するのは、まず「学生の人生・就活にとことん向き合うことにやりがいを感じる」ということ。そして、収益性が低いのを承知していて「給料が高くなくてもいい、もしくは、利益率高い(それほどやりたくない仕事)とのポートフォリオを自己責任で組める」人であるということでした。


結論から言うと、ご縁があって、松本さん(現株式会社NOMAL代表取締役)に事業を引き継いでもらうことができました。

3年ほど事業をやってもらい、その後独立されて今は素晴らしい経営者になられていますが、彼が私の会社で事業をやっていた頃、私は彼を「管理」したことは一度もありませんでしたし、その必要も全くありませんでした。

「それは彼が優秀だったからだ」と言ってしまえば身も蓋もありませんし、確かにその面は大いにあるのですが、何よりも彼は「この就活塾の事業をやりたい!」と思っていたのでした。

そして「学生の就職活動を支援することは、本当に価値があり意義がある」と思っていたのは間違いありませんし、「できる限り多くの学生に、素晴らしい就職活動をしてほしい」という明確なビジョンを持っていました。


このビジョンは、私が事業責任者であったときのビジョンとほぼ同じビジョンであり、かつまたこれが重要なところですが、それは松本さん自身のビジョンでもあったのです。

それは「石川のビジョンに共感する」とか「石川のビジョンを応援する」とかというものではなく「松本自身のビジョン」だったわけです。

能動的に動く組織


ですから、彼は、私に何を言われる必要もなく、自分自身の心から実現したいビジョン実現のために、日々素晴らしい学習と努力を続け、私が事業責任者であった頃には到底出せなかったような事業の成果を出しました。(大学での授業提供や、大企業とのコラボ事業など、次々と素晴らしい成果を生み出されていきました)

私のしたことと言えば、初年度の資金繰りの多少の援助と、松本さん自身へのコーチング(ビジョンを聞いたりする)と、たまにある「こんな学生がいるけれども、どう接したらよいか?」といった悩み相談に乗るくらいのことでした。

多分、会うのは月に1回といった程度に最後の方はなっていた記憶していますが、本当に素晴らしい事業成果を出してくれたのでした。

その間、私は彼の事業収益の多くの部分をもらい、非常に楽に会社経営をすることができました。


これは、本当に規模の小さい話ではありますが、一つの理想の状態を体験できた経験でもありました。つまり「本当にビジョンを持っていれば、管理など全く必要がない」ということを体験したのです。(報酬制度の設計など、具体的な土台もあったかとは思いますが)

多くの人も組織も「ビジョン」について
深く探求していない


これほど重要なビジョンですが、正直なところ日本の通常の学校教育の中では、個々人が「自分のビジョン」を探求するということはまず経験しません。

「組織のビジョン」と「私のビジョン」を照らし合わせて所属する組織を選ぶ、といったことをすることもまずありません。


それは初めてするのが就職活動の場である、ということがほとんどだろうと思いますし、就職活動の場であっても「ビジョン」について、それほど深く探求する学生の方が少ないのが現状だろうと思います。

また組織(会社)の側も、明確にビジョンを打ち出していたり、打ち出したビジョンが組織の隅々まで浸透している、といったところばかりではない、という面もあるかと思います。


小学校、中学校、高校、大学と「あなたのビジョンは?」と問われ続けた経験をした人は稀でしょう。

「お花屋さんになりたい!」
「プロ野球選手になりたい!」
「お医者さんになりたい!」

どんな職業になって、どんな風に社会に役立つのか、貢献するのか、喜ばれるのか。

どんな”職業人”になることが、自分にとって最もワクワクすることなのか。

そういうビジョンを探求し続けてきた人は、それほど多くないのです。内発的なビジョンがあって、そこから社会にどう関わっていくか。その順番で考えられることはあまりありません。


ここまで、「ビジョン」の重要性と組織の理想の状態の体験談、人も組織も「ビジョン」について深く探求していない現状をご紹介してきました。


長くなってしまいましたので、具体的に会社組織でビジョンをどう取り扱っていくかに関しては次回以降またお伝えしたいと思います。


今回の記事はいかがだったでしょうか。

読者のみなさんからのご感想やお悩み、ご相談を大募集しております。問い合わせフォームより、お気軽にメッセージくださいませ。


無料メールマガジン「組織マネジメントの極意」では、読者の方限定で、組織マネジメントについてのご相談をお受けしています。

「社員が同じミスを繰り返す・・・」
「会議で活発な議論が生まれない・・・」
「お客様に対する意識が低い・・・」
「評価制度を作ったもののいまいち機能してない感じがする・・・」

そういった組織マネジメント上のお悩みについて100社以上を支援してきた組織コンサルタント・石川がお答えしています。組織マネジメントのエッセンスが詰まったメルマガの登録はこちら↓↓

お名前  *
メールアドレス  *
会社、部署、役職  *




無料メールマガジン
「組織マネジメントの極意」

  • お名前  *

    メールアドレス
      *

    会社、部署、役職
      *


PAGE TOP