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コラム1. 組織形態、キャリアパス
コンサルティングファームの組織構造とは
ここでは、コンサルティング業界分析の前提として必要となる一般的な知識についてコラム形式でお伝えしていきたいと思う。まずその第1弾として、コンサルティングファームの組織構造がどのようになっているかについて、大きく組織形態とキャリアパスについて簡単に述べていきたい。
もっとも、以降に述べる組織構造は、必ずしも全てのファームに当てはまるものではないことを予め断っておく。具体的な内容は各ファームのHP等を参照していただきたい。
組織形態 〜産業別×サービス別マトリックス組織
コンサルティングファームはその組織形態としてマトリックス組織を採用していることが多い。マトリックスとは、ある物事に対する分類を縦軸・横軸で複合的に行うことを意味するが、コンサルティングファームの場合はこの分類の軸として、担当するクライアントの属する産業と提供するサービス内容とを置いている。
その中で、どのサービスあるいは産業までを自社の領域とするかは各ファームによって異なる。特定のサービスや産業に特化したファームもあれば、より汎用的にサービス・産業を網羅しているファームもある。またその場合でも、どこに強みを持っているかは様々であろう。
但し、最近の傾向として産業に重きを置いた組織形態を取るファームが少なくない。これは、付加価値の高いサービスを提供するためには、クライアントの属する産業に対するより深い知見が必要であるとの前提に基づいていると考えられる。

キャリアパス 〜基本は4.5ステップ
コンサルティングファームのキャリアパスは、一般的に見ても非常にシンプルなものになっている。

名称はファームによって異なるものの、基本的に、
各種作業担当者
各種作業責任者
プロジェクト責任者
(営業担当者)
営業責任者
に大別できる。ここで営業担当者については、1つのクラスで対応しているファームもあるため、キャリアパスは4.5ステップとしている。
特徴としては、営業はトップが行うということが挙げられる。一般的に入社したらまずは営業、という企業は少なくないと思われるが、コンサルティングファームの場合はこれが逆になっている。
その理由としては、コンサルティングファームには定型的な商品がなく、クライアントの状況に応じて都度変わるということ。また、提案内容自体が高度な知識・経験を必要とすることなどが考えられる。つまり、コンサルタントとして一人前となっていることが営業の条件であるということができる。
また、例え中途採用といえど、基本的にはコンサルタントからキャリアがスタートすることになり、いきなりマネジャーになる例は少ない。前職の経験はそれ自体否定されるものでは決してないが、コンサルティング業務はそれまでのものとは異質であり、まずは作業レベルで経験を積む必要があるという意図が、コンサルティングファームの人材採用からは見て取れる。
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