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自己分析の極意
自己分析の前提
自己分析は自分の大好きなことを思い出したり、発見したりするために行いますが、その意味では「周りの人と比べてどうか?」という観点はさほど重要ではないはずです。
大切なのは「自分の中での大切さ」
他者との比較ではなく、自分のなかで一番好きなものは何かを探しましょう。自分自身が一番好きなもの、夢中になれるもの。自己分析の最初の時点では、一旦"就職"ということから離れた方がいいかもしれません。そういう意味では「自分のワクワク再発見」「自分の大好きなもの再発見」という言葉の方が、より正確かもしれませんね。
就職活動のための自己分析というと、途端に妙に現実的になる人がいます。「とは言え、年収がいくらくらいないと・・・」「好きだからって、これが仕事になるのかな・・・」「親はこういう会社に入って欲しいと思ってるのわかるしなぁ・・・」確かにこれらの状況は重要なもので、無視するわけにはいきません。
しかし自己分析が必要な理由でも述べたように、イヤイヤ仕事をしていては、仕事にならない時代になってきているのです。まずは本当に自分の好きなこと、やっていると夢中になるもの、それを目指していればどんな苦労も大した苦労と思わないものを思い出すのが大事になるはずです。
"自分軸で好きなもの"⇒"客観的に比べてみる"という順番
仕事ということを考えれば、もちろん競争はあります。他の人と比べられて、どっちの方が優れている、劣っているという目で周囲から見られるものです。
自分が心底好きで、夢中になれるものであれば、この周囲からのフィードバックはよき成長の糧として捉えられるでしょう。けれどイヤイヤやっている仕事で、さらに周囲から常に比較の目で見られたらどうでしょう?考えるだけでゾッとします。
例えば水泳の北島選手は、泳ぐことは相当好きに違いありません。そして、オリンピックで勝ちたい!という想いも半端ではないはずです。「もっと速く泳ぐために」であれば、周囲からの批評も叱咤も羨望も賞賛も全て力に変えられるのだと思います。今、自分はハンセンよりも泳ぐのが遅い、ではどうしたらいいか?ということも客観的に、前向きに考えられるでしょう。
確かに競争はあり、客観的に人と比べることも重要になると思います。でも、比較が自分のパワーになるのは、自分が目指す方向に対する比較の時であって、そうでない時は逆にパワーが落ちてしまうことが多いということも、よく覚えておく必要があると思います。
成功は幸せと違う
成功という言葉は非常に魅力的です。成功についてかかれた文章は世の中に山ほど存在しています。多くの人が成功したい、と思っているのではないでしょうか。自分に素直になれば、「成功したい」という気持ちは私にも存在することを認めざるを得ません。
しかし、成功しても幸せでないという状況はよくあるものです。
- 社内での出世競争に勝ち抜いて今の地位を築いた。地位も経済力もある。しかし、心を許せる同僚はなく、仕事ばかりの生活で家族との生活も冷え切ってしまった・・・
- 波に乗って歌手として大ヒットした。けれど自分が本当に歌いたい曲を一度も歌ったことはない。本当に自分が伝えたいのは違う歌なんだ。
- 宝くじがあたって豪邸も買った。車も買った。別荘もある。何不自由ないけれど、何も楽しく感じられない。
なぜ成功しても、幸せでないということが起きるのでしょうか。それは成功と幸せは物差しが全く違うものだからなのだと私は考えています。 少し考えてみましょう。
みんなが成功している
みんなが幸せだ
この二つの文章で違和感があるのはどちらでしょうか?どちらかと言えば「みんなが成功している」という文章の方が違和感がないでしょうか? 成功は相対的なものであり、勝利に近い言葉です。敗者がいるから勝者がいるように、成功していない人がいて初めて成功という存在は成り立ちうるのです。 成功というものは限定的で、他者への優越感によって初めて成り立つものということです。もしくは他者がある成功者に対して劣等感を抱けば、そこに成功というものは存在してしまうのです。本人が幸せかどうかなどおかまいなしに。
相対的である以外のもう一つの理由は、社会的な物差しであるということです。幸せは社会的な物差しでは測れないもので、人から押し付けられるものではありません。
「私は幸せだ」
ということはできます。しかし、
「あなたは幸せだ」
と強制することはできません。
「いえ、私は幸せではありません。」
と自分の価値観に沿って答えることが可能です。一方で成功となると少し違います。
「あなたは成功者だ。あなたの資産は日本のトップ3%に入る」
こういわれた場合
「確かに私は資産を築くという面で成功したに違いありません」
と答えざるをえません。 成功は社会的に共有された単純な物差しで測れて、みんなが「そうだ、成功とはそういうことだ」と言えるものが成功の対象になるわけです。だから、個人的な価値観や思想、大切にしているものがニッチな時、それは成功の対象とはならないわけです。
現代の一番強力な成功の物差しの一つはお金です。ほとんどのものを換算でき、誰もが日頃使っていて、数字で表せて分かりやすい。だから成功と言えばほとんど経済的成功を指すことになります。 けれど、経済的成功は必ずしも個人の幸せと一致しないものでしょう。冒頭の例のように、経済的成功者でも幸せを満喫できていないということはありえる話なのです。 複雑で芸術的で有機的な”わたしの幸せ”がお金だけで測れるとは限らないのですから。
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