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【連載漫画】おでこのメガネ

第1話 「ぼくらが旅に出る理由」


原案・原作:石川英明 原作・作画:眞蔵修平

おでこのメガネ第1話



第1話「ぼくらが旅に出る理由」 


この漫画「おでこのメガネ」は、私(石川)がみなさんと共有したかったこと、特にその中でもキーとなるヒンズー教の概念である「タマス・ラジャス・サットヴァ」ということを、

でも、それってそのまんま文章化したら、えらく堅苦しくしかならないよな。。。と思い、ご縁のあった漫画家眞蔵修平さんに「この堅苦しくしか書けないのを、なんとか明るく軽く分かりやすく漫画の力でしてください!」と頼み込んで生まれたものです。


さて。

主要登場人物は、たまこ、らじゃお、とばさんの3人です。それはそのまま、タマス、ラジャス、サットヴァを象徴しています。私が、このまだ生まれて間もないキャラクターたちに対して感じるのは「どのキャラも愛おしい」ということです。

たまこは、自信がなかったり、つい自分を犠牲にしたり、否定したりしがちな、でもとても魅力的な女性です。

らじゃおは、逆に自信満々で、傲慢になったり、エゴイストになったりもするけれど、勇気があり、努力し、成功を勝ち取るような、魅力的な男性です。

とばさんは、ヒンズー教における理想的なあり方とも言えるような、無為自然、脱力、お気楽で、どこか浮世離れしたような、でもとても地に足がついているような、魅力的な存在です。

(キャラをこれだけ愛せるのは、眞蔵さんのおかげだなとしみじみ思います)


私が、ヒンズー教や仏教などの宗教、心理学や経営学などの人文科学、量子力学や天文学などの自然科学などを通して学んだことを、このキャラクターたちの力も借りながら、みなさんと軽やかに楽しく共有できたら、これは本当に心底嬉しいなと思います^^




原案者特権で、2話目以降の漫画もすでに読んでいるのですが(笑)、そこでは、それぞれの登場人物を詳しく紹介していきます。それはすなわち、ヒンズー教における、タマス、ラジャス、サットヴァとはどういうことかの説明にもなります。

なので、個々の詳細についてはそこに譲るとして、今回はもう少し全体像についてお伝えしておきたいと思います。


この漫画を始めるいちばんの想い


ヒンズー教の経典の中で最も有名なのが「バガヴァット・ギーター」です。

この経典の教えは、インド宗教らしく、解脱や悟りといったことが大事にされています。(その辺はほとんど仏教と同じと思っていて、実際問題、仏教の教祖のお釈迦様は、ヒンズー教のなかでも聖者とされていたりします。)

そして、経典のメインメッセージは「無執着」ということです。

無執着とは、どういうことか?を考える際には、仏教の概念を用いると分かりやすいと思うのですが、お釈迦様は「四苦八苦」と言いました。つまり「この世って苦しいことだらけだよね」ということですね。


ちなみに四苦とは生老病死で、老いるのも病気になるも死ぬも嫌じゃんね。そんな嫌なことが普通に生きてたら起こるじゃんね、というようなことです。

で、ギーターの「無執着」に戻りますが、それは究極的には「老いても、病気になっても、死んでもさ、嫌がらなくていいじゃんね」っていうようなことです。(あ、極めて私の個人的解釈ですけどね!)


老いるときは老いる。
病気になるときは病気になる。
死ぬときは死ぬ。

それを忌避したり、抵抗したり、嫌がったりしない。

受け止める、受け入れる。

一般的に四苦八苦と思われるようなことすら「まぁ、それもありだよね」っていうことになったら、人生から苦は壊滅します。

これが、ヒンズー教や仏教の基本スタンスだと、私は理解しています。


でも、やっぱり、嫌なものは嫌じゃないですか。
僕らは。

貧乏も嫌だし、
傷つくのも嫌だし、
痛いのも嫌だし、
病気になるのだって嫌ですよね。

じゃー、そんな中で、どうやって喜びとか、至福とか、極楽とかを満喫するのか、できるのか。


日常生活の中で嫌なことってたくさんあって、上司が分かってくれないのが嫌だとか、夫が家事してくれないのが嫌だとか、買いたいのに買えないのが嫌だとか、嫌なことって普通にいっぱいあると思うんですけど、

でもどうやら、ヒンズー教とか仏教とか、キリスト教とか、そういうところにも、解決のヒントみたいなものが転がっているなと思うんです。ユングとか、マズローとか、心理学とかの世界にも転がっている。デヴィット・ボームとか、アーヴィン・ラズロとか、ケン・ウィルバーとかの世界にも転がっている。

そんなことを私自身探求しながら、私なりの仮説をみなさんと共有して、深めて行ったり、役立ててもらったりできたら。それが、この漫画を始める一番の想いです。


[2018/02/14 公開]



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原作・作画:眞蔵修平


兵庫県生まれ。元数学教師。教育問題漫画家。

眞蔵修平 公式HP
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自らの教師経験や、教育関係者との繋がりを武器に、教育現場の裏側をリアルに描く。現在は、漫画を描きながら、教育系企業数社に所属し、教育現場を変えるためのイベントや署名活動に参画。

代表作:『静寂の音』


株式会社Co-ducation


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