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【連載漫画】おでこのメガネ

第2話 「タマスのたまちゃん」


原案・原作:石川英明 原作・作画:眞蔵修平

おでこのメガネ第2話



「どうせ私なんか」という鎧を脱ぐとき 


ヒンズー教にあるタマス・ラジャス・サットヴァという人の状態を表すもののなかで、タマスは暗質という訳語を当てられています。


「私なんかにはできない・・・」
「どうせ私なんか・・・」
「私には無理・・・」
「私には能力がない・・・」
「私には価値がない・・・」
「私は愛されてない・・・」
「世界は酷いところだ・・・」

こういった思いの状態にあることが、タマスの説明になります。


割と全般的にタマス的な面が強い人もいれば、ある領域になると途端にタマス的な面が強くなる人もいます。

「俺の人生なんて、何一つ上手くいかないんだ」というのは、全面的にタマスな状態で、例えば「音楽は、私は絶対楽しめない」みたいなのが、限定的なタマスな状態です。「私は、恋愛運がない」みたいなのそのパターンです。



タマス、というのは「presentの受け取り拒否だ」と説明することもできます。

神様か、仏様か、宇宙様か、守護霊様か、魂様か、どういう存在かは難しいところですが、この世界には自分自身を応援してくれている、味方になってくれている存在がいて(もっというとそういう存在に包まれていて)、そういう存在から贈り物、プレゼントが日々、届けられているんです。

素敵な恋人との出会いだったりとか、ちょっと楽器を習えるようなチャンスだったりとか、何か仕事でうまくいくきっかけだったりとか、そういうプレゼントが日々届けられている。

英語でpresentは「プレゼント」という名詞でもあり、「今」という名詞でもあります。これは偶然ではありません。今というプレゼントが、自分のもとに贈られている。そういう思想が、英語の出自にはあるのでしょう。


このpresentを受け取り拒否するのが、タマスの状態です。

例えば「あー、もっと楽しく仕事したいなぁ」と思っている。

そういうときに友人とご飯を食べていて「こういう仕事とか、貴方には合うと思うけどなぁ」っていう言葉のpresentをもらう。

けれど、タマスの人は「えー。そういうの未経験だし。どうせ誰も雇ってくれないよぉ」といって、受け取り拒否をする。

もっといくと、そういう受け取り拒否をして、チャンスを見殺しにしているのは自分なのに「あーあ、結局世間って冷たいんだよなぁ」なんて言っていたりする。

そういうのが、タマスです。




タマスの状態に、なりたくてなる人はいません。

そのほとんどは、何かしらのきつい、つらいような体験を経て「身に着ける」ものです。


でも、結論から言ってしまえば、身に着けたタマスという鎧を脱いで、presentの受け取り拒否をやめ始めれば、人生は確実に好転し始めます。

タマスは、鎧です。

もう、傷つきたくないから、自分を守っている。

その鎧を着ていることで、傷つかなくてすんでいる面は確かにあるのです。

けれど、その鎧のせいで、presentを受け取りそこねている面もあるのです。



例えばある人は、音楽を楽しむことを拒否していました。自分は音楽は嫌いだ、音楽なんて楽しいものじゃないと思っていました。

でも、なんだかどうしても「音楽を楽しんでいる奴」とかが目の前に現れて、ウザい。

そして、このウザい現象がまさに、presentだったりするのです。


あんまり気にかかるから「なんで俺はこんなに音楽が嫌いなんだろう?」と探っていったら、それは小さいころに、好きな子から「音痴!」と笑われたことが、一度あった。からでした。

でもそれは、とてもとても大きな出来事で。

その人にとっては、本当に本当に大きな出来事で。

好きな人から、蔑まれて、傷ついて「もう歌なんか絶対歌うもんか。。。」と思って。「歌とか音楽なんて意味ないんだ」「こんな価値のないものない」「俺の人生には必要ない」そういう風に処理しなければ、傷ついた自分の心を守ってあげられなかったのです。

鎧を作って。

でも、本当は下手でも音痴でも、自分は音楽が好きだったのです。リズムに身を任せて、考えないで歌ったり踊ったりする楽しさを知っていたのです。

だから、本当は、音楽を楽しみたい。

鎧を脱いで、踊り出す!

そうして、人生は本来の自然で楽しいものになっていくのです。


「私なんか、音楽なんてできないんだ」だったのが、「私も、音楽を楽しんだっていいんだ」ってpresentを受け取り始める。

「音痴だって楽しんでいいんだ!」って。それで意外と、ちゃんとやり始めたら、音痴どころか上手になったりするときもあります^^



これから、たまちゃんも多くの鎧を脱いで、本来の素敵な女性になっていくのだろうと思います。原案者として、それが本当に楽しみです。



[2018/02/21 公開]



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原作・作画:眞蔵修平


兵庫県生まれ。元数学教師。教育問題漫画家。

眞蔵修平 公式HP
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自らの教師経験や、教育関係者との繋がりを武器に、教育現場の裏側をリアルに描く。現在は、漫画を描きながら、教育系企業数社に所属し、教育現場を変えるためのイベントや署名活動に参画。

代表作:『静寂の音』


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