組織開発 用語辞典:心の状態の伝播力 ミラーニューロン

ミラーニューロン
(Mirror neuron)とは

ミラーニューロンと呼ばれる脳の神経細胞があります。ミラーニューロンについてはまだまだ研究途中の部分も多いのですが、現時点では共感をつかさどる神経細胞とみられています。以下は、現時点での研究結果が正しいものとしての説明になります。

「泣いている人を見ると、自分も悲しくなる」ということがあるかと思いますが、これはミラーニューロンの機能によって成り立っているのです。

ミラーニューロンは、非常に素早く処理する力があり、人間が言語的に「理解」できる前に、「伝わってしまう」「分かってしまう」というような面があります。

「泣いている人」をパッと見たときに、「あの人は泣いていて、きっと悲しいことが合ったに違いない。ああ、私も胸が痛い」というような言語的処理をするよりも早く、「こちらも悲しくなっている」ということが起こるのです。
    

ミラーニューロンの存在を考えると、例えば「オフィスの誰かの心理状態は瞬く間にオフィス全体に広がる」と考えられます。

実際の場面で分かりやすく言えば「部長がイライラしていたら、部全体にイライラが波及する」「社長が、どっしり構えていたら、会社全体が安心して仕事の望める」というような面があるということです。

そう考えると、リーダー的ポジションにある人は「自分自身の感情状態を、ポジティブな状態に整えておく」ということがとても重要であることになります。
     

近年では、リーダー層向けにアンガーマネジメントのプログラムや、EQのトレーニングプログラムなどが多数提供されていますが、これはこのような背景から行われていることになると思います。

こういったプログラムへの参加に加え、手ごろな方法としては「自律訓練法」の実践があります。自律訓練法は、自律神経を整え、心理状態を整える効果が報告されており、1日5分ほどでも実践することができます。

ABC理論などを活用しながら、EQを高めていくようなトレーニングも勿論効果があります。

     

参考

書籍
SQ生きかたの知能指数

SQ生きかたの知能指数
著:ダニエル ゴールマン、訳: 土屋 京子 2007年 日本経済新聞出版社

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