Vol.84 社員の主体性や高いパフォーマンスを引き出すためにマネジメントでやるべきこと【動画でも解説!】

今回のご相談内容

社員の主体性や高いパフォーマンスを引き出すためにマネジメントができること、やるべきこととは何でしょうか。

経営者や管理職として、社員が創造性を発揮して、どんどん仕事をしたくなるような環境をつくるにはどのような点を気を付けたらいいでしょうか。

石川からのご回答

今回のメルマガは、動画でも解説しています!(以下の本文と内容は同じです)

通勤中に、休憩中に、ちょっと家事をしながら是非ライフスタイルにあわせてご活用ください♪コメントや感想もお待ちしております。

  

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人は何のためになら頑張れるのか

社員のパフォーマンスを引き上げるために、多くの会社でいろいろな取り組みがされているわけですがこの点を考える上で、ひとつ前提となる昔からある理論が、ハーズバーグの二要因理論(動機付け・衛生要因理論)です。

この研究では、仕事のパフォーマンスを高めたり満足度を引き上げる要因というものと、それがないと仕事の満足度が下がってしまう要因はそれぞれ別にあるということを明らかにしました。

   

    

現在も、頑張ったらお金がより手に入るのでそれに向けて頑張りましょうというカタチで人の意欲を管理しよう、マネジメントしようという発想は多くあるわけですが、本当にうまくマネジメントがまわっていくのかというとどうもそうではないという研究成果や理論がたくさん出てきています。
    

純粋な内発的な動機から取り組むことの重要性

それをひとつ端的に表してくれているのがダニエルピンクのモチベーション3.0の内容です。

例えば 子どもがTVゲームに夢中になっていたりスポーツに夢中になっているというのは

「それそのものが楽しい」
「それをもっとうまくなりたいと思う」

というような、内発的、インサイドアウトの想いから本人が取り組んでいるわけです。

誰からやれと言われたわけでもなくゲームが面白いから夢中になってやっていて、難しい面が出てきて クリアできないなとなってもゲームが楽しいので、クリアしたいと思って頑張ってクリアする。そのゲームの楽しさそのものがある種 本人にとっての報酬であるわけですが、そういった状態では夢中になってやりますし、難しいところに対しても どんどんトライしていってスキルを上げていくということが起こります。

これも実際に子どもに体験させてみた方がいるようですが、ゲームを何面までクリアできたら 〇〇円あげるよというように、もしくは それをしなければ何か罰が待っているよというように、アメとムチが設定されて それでゲームをやるとなると、だんだんゲームが義務のようになってきて楽しくなくなってきて「何でゲームやらないといけないんだよ」「やりたくもないのに」となってきます。

   

   
これは仕事も同じでして「いい仕事をしたい」「お客様に喜んでほしい」そういった純粋な 内発的な動機から仕事をやっているときというのは人間は集中しますし 夢中になってやって高いパフォーマンスも出やすい状態になります。

そうではなくて評価されるために お金がもらえるために、どれをやると1番儲かるのか、損得になるかということで考えていくとだんだん創造性は下がっていってしまってやる気もしてこない状態に陥ります。義務感で 嫌々「仕事だから頑張らないといけない」というモードになってしまうのです。

そうなってくるとなかなか主体的に仕事をしていったり創意工夫を言われなくてもいろいろなアイデアを考えていろいろ調べてやってみることは難しくなってきます。

   

人の集中力を引き出す能力と難易度のバランス

もう1つ、人の集中力や高いパフォーマンスを引き出すことについての重要な理論として「フロー体験理論」があります。チクセントミハイという心理学者がだした理論です。

この理論では、人が最も集中し、パフォーマンスが高まるためには能力と難易度のバランスが取れていることが非常に重要であるということを示唆しています。

能力に対して取り組む仕事の難易度が高すぎると社員は不安という状態になります。取り組む仕事の難易度が低く 能力の方が高すぎると社員は退屈という状態になります。この不安と退屈の狭間のところに、ちょうどいい没頭できる、 集中できる、フロー状態でいられるという領域があります。 

  

   

“頑張ればクリアできるかもしれないかなくらいの絶妙な難易度”

これに取り組んでいるときに人は最も集中するということが研究によってわかったのです。

   

まとめると・・・

人間が最も集中してパフォーマンスが出る状態というのは動機づけ衛生要因理論もそうですけど実は何かお金が設定されていることよりも

  • 自分の仕事が何のためにやっているのかという目的がはっきりしているということと
  • 自分自身がその目的を達成したい内発的動機から取り組んでいるかということと
  • 自分にとって絶妙な難易度のものに取り組めている

こういった条件が整っていると人は何でも集中して夢中になって取り組んでいけると言えるでしょう。
  

マネジメントとしてはいかにこの環境を職場、会社の中で整えていけるか、ここに取り組んでいくことが社員の主体性や高いパフォーマンスを引き出す上で重要です。

  

今回のメルマガは以上となります。
いつも最後までご覧くださり、ありがとうございます。

   

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次回もお楽しみに♪

[Vo84. 2021/07/13配信号、執筆:石川英明]